トップ › 品種 › バフコーチン

バフコーチン Buff Cochin

19世紀・中国から

観賞用卵用
バフコーチン

見た目と肉

ふわふわとした豊かな羽毛で覆われた大型の鶏で、横から見るとハート形の毛玉のように見えます。羽毛は脚から足指まで覆っていて、内側の2本の指だけが裸出しています。生後12週ではふつうの肉質ですが、去勢した「カポン」を15〜16か月かけて仕上げると約12ポンド(約5.4 kg)に育ちます。ただし肉質は粗く、胸肉より色の濃い肉の割合が多いとされ、実用の肉用鶏としてはほとんど使われていません。

なりたち

中国の山東省(上海の北)が原産とされ、現地では「Ju-chin(九斤)」と呼ばれていました。欧米への輸入記録は1846年ごろからあり、輸入された個体が英国のビクトリア女王に献上されたのをきっかけに、19世紀半ばの英米で鶏を飼うことが大流行する「hen fever」が起こりました。米国家禽協会(APA)の標準ではバフ・パートリッジ・白・黒など複数の色が認められていて、バフ色はそのなかで最初に固定された色変わりとされています。1874年にAPAの標準に採用されました。

世界では

商業的な実用鶏としては広がりませんでしたが、鶏を飼うことへの関心を世界に広めた品種のひとつとされています。The Livestock Conservancyの保存優先種リストでは「Recovering(回復傾向)」の区分です。

日本では

名古屋コーチンや阿波尾鶏、肉用熊本コーチンなど、明治以降に日本各地で作られた実用鶏の多くが、このバフコーチンを交配の材料にしています。

もと

    • セキショクヤケイ
    バフコーチン

鶏の系統図で見る →

この品種から生まれた品種

この品種の血を引く銘柄(5)

山形(1)

やまがた地鶏

茨城(1)

奥久慈しゃも

出典

  1. The Livestock Conservancy「Cochin Chicken」(https://livestockconservancy.org/heritage-breeds/heritage-breeds-list/cochin-chicken/・2026年9月26日確認)

写真

写真の出典(1)
  1. バフコーチン: Nightflyer、CC BY 3.0、Wikimedia Commons「File:Cochin NIK 3032.JPG」(https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Cochin_NIK_3032.JPG)を切り抜き・縮小