見た目と肉
バークシャー種は中型の豚で、体つきは全体に長方形に近く、顔はやや長めでわずかにしゃくれています。毛色は黒で、眉間と四肢の先、尾の先だけが白い「六白」が特徴です。日本の食肉の表示のルールでは、「黒豚」と表示できるのは純粋なバークシャー種の豚肉に限られています(全国食肉公正取引協議会「食肉の表示に関する公正競争規約施行規則」)。
なりたち
原産地はイギリスのバークシャー州です。在来の豚を基礎に、シャム(タイ)やネアポリタン(イタリア)、中国種などを交配して改良が進み、1862年頃に固定した品種として公認されました。1823年にはアメリカへ持ち込まれ、1875年には純粋な血統を守るための登録団体アメリカン・バークシャー協会が設立されています。この協会は、いまも続く世界最古の豚の登録団体です。
日本では
かごしま黒豚やTOKYO X、びらとり黒豚などに使われています。かごしま黒豚は、生産者団体の説明では純粋バークシャー種(アメリカバークシャーを除く)を基礎に、肥育の後半に甘しょを配合したえさを与えて育てられます。
世界では
バークシャー種はイギリス生まれですが、1823年にアメリカへ渡ってからはアメリカでも広く飼われるようになりました。1875年設立のアメリカン・バークシャー協会はいまも血統を管理しており、純粋なバークシャー種の豚肉だけに「Registered Berkshire Pork」の名を認めています。一方、原産国イギリスでは希少品種を保存する団体レア・ブリーズ・サバイバル・トラスト(RBST)が、2024〜2025年版のウォッチリストでバークシャー種を絶滅のおそれがもっとも高い「Priority」区分にあげています。
