見た目と肉
羽色は白または黒で、羽毛が柔らかく長く絹糸のようです。足の指は普通の鶏の前3本・後ろ1本に対して前3本・後ろ2本の5本あり、頭には桑の実のような鶏冠があります。体内にメラニン色素が沈着しているため鶏冠が紫色を帯びるほか、皮膚・脚・肉・骨などすべてが黒く、この色素沈着を起こす遺伝子はまだわかっていません。性質は温順ですが、体質は強健とはいえません。
なりたち
中国で古くから飼育されてきた鶏で、日本には寛永年間(1624〜44年)に渡来したといわれています。1942年(昭和17年)、国の天然記念物に指定されました。
日本では
小柄で肉量が少なく、年間産卵数も170〜180個ほどと実用鶏には不向きとされてきましたが、卵は1個約500円ほどの高値で取引されることもあり、独特の黒い肉は特殊な肉を扱う店で扱われます。中国の本草綱目には、卵は肺病の薬や鎮静剤に、肉は不妊病の薬に利用されたと記されており、卵や肉に薬効があると考えられてきました。独立行政法人家畜改良センター岡崎牧場は産卵性能を高めた系統を飼育しており、近親交配で球状の鶏冠や鉛色の脚などの特徴が失われないよう注意しながら改良を続け、平成28年度(2016年度)からは実用鶏を目指した交配試験も始めています。天来烏骨鶏(てんらんうこっけい)は、烏骨鶏の血を引く銘柄です。
